Wacomのペンタブを分解してみた

この記事はMCCアドベントカレンダー2018の9日目の記事です。
adventar.org

昨日はUm6ra1による3層複素ニューラルネットの逆伝搬を導出 - √gでした

最近の秋葉原

最近秋葉原の杉元ガレージが解体されてしまいました
ジャンクを販売するところが減って秋葉原は電気街というよりはメイドとフードの街に変わりつつあると感じています

ジャンクペンタブ

最終セールでワコムのペンタブが千円で売られていたので買ってみました
もともとペンタブの構造に興味がああり分解してみたかったののでちょうどよかったです

まずは動作確認

まあまずは分解する前に動くか見てみました
接続しても電源が入らず何も反応がなかったので予想通りでした
よく見てみるとワイヤレスキットであるリチウムイオンバッテリーとレシーバーがセットされていて家にあるペンタブにつけたら動いたのですでに十分な収穫!

ペンタブはWacom PTH-651でIntuos Pro mediumです
操作方法は電磁ペンだけでなくタッチによる操作も可能なモデルです
それぞれ「電磁誘導方式」と「静電結合方式」という方式
そんなことはどうでもよくて本題である分解をします

Let’s 分解

まずは外見

ネジは4箇所で、そのうち2箇所はゴム足で隠れていました
外周はいたるところに爪があり分解するときに何本か折りました…


基板とご対面
背面にはシールドのようなものと表には予想通りXYに張り巡らされたアンテナ部分が出てきました
あとはルネサスのマイコンだったりロジックICですね



メインボードのIC周辺



メインボード載ってるIC類はこんなかんじです
マイコン
R5F36CA6NFB(ルネサス社製)
https://www.marutsu.co.jp/contents/shop/marutsu/datasheet/R5F36.pdf
WACOM W8007 1407KP201(ワコム社製?)*
アナログマルチプレクサ
NLAS4051(オン・セミコンダクター社製)
https://www.onsemi.jp/PowerSolutions/document/NLAS4051-D.PDF

静電結合方式のタッチパネルの部分はこんな感じで操作エリアのすぐ下に這わせてありました

タッチパネル用の基板

それぞれの配線を追ってみてブロック図っぽいのを描いてみました
アンテナ配線はそのうち追ってみたい

最後に

ところでminiUSBコネクタを触ったところポロッと落ちてしまいました

別のペンタブで充電したリチウムイオンバッテリーとレシーバーをつけて動かしたところ問題なく動きました…
単純にminiUSBコネクタがもげてしまったことが故障の原因のようです
そのうちはんだ付けし直してペンタブとして使おうかなと考えています

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